Mountain Kuma’s Blog

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山登り好きな循環器内科医のブログです。

心房細動治療を経て、再び夢の頂へ〜三浦雄一郎氏の挑戦

心房細動は中高年に最も多くみられる不整脈です。心房細動になると運動耐容能の低下を招き、時に心不全や脳梗塞を引き起こすことがあります。70歳、75歳、80歳で3度エベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんですが、70歳でのエベレスト登頂後に心房細動によっ…

低山シリーズ 林城跡

低山はあまり好きではないのですが、低山トレーニングは山岳遭難を防ぐ上でとても大切です。ということで、地元松本から登りやすい低山を紹介してみようと思います。 本来は黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳にテント泊でいくつもりでした。しかし、新型コロナウイルス…

夜叉神峠から鳳凰三山日帰りピストン

アクセス 登山データ コース状況 登山内容 まとめ 3月の3連休で夜叉神峠から鳳凰三山を日帰りピストンしてきました。 本来は高所順応をかねて昨年強風で敗退した富士山に行く予定でした。前泊して未明から登るために富士山に向かっている最中にヤマテンの天…

安全登山をするには 〜ATを越えないペースで歩く〜

AT(嫌気性代謝閾値)を超えた負荷量では「疲労が蓄積しやすい」、「心臓病を発症するリスクが上がる」と言われています。 年齢を重ねても安全に登山を楽しむためにはATを把握して登山を行う事が有用です。

快晴強風の常念岳東尾根

2月下旬に常念岳東尾根に行ってきました。 1年前の3月にも同ルートで常念岳を目指し、テントを忘れるという自分登山史上最悪の忘れ物をして敗退したという苦い記憶を持つルートのリベンジです。

山岳遭難死亡の約20%は心臓突然死

実に山岳遭難死亡の約20%は心臓突然死とされています。 登山中に滑落外傷や低体温で死ぬ可能性は想定していても、心臓突然死を想定している登山者は少ないのではないでしょうか?

CPX(心肺運動負荷試験)とは?

①運動負荷をかけないと隠れ心臓病は明らかにならない。 ②呼気ガス分析を行う事で運動耐容能(体力レベル)が客観的に評価できる 以上の2つの理由から当院の登山者検診では心肺運動負荷試験を行っています。

夏沢鉱泉アイスギャラリー

山登りの手段としてのアイスは好きですが、そのものを目的としたアイスクライミングは好きではありません。 そうはいってもアイスクライミングそのものの練習もしておかないと事故につながるので、今回は夏沢鉱泉アイスギャラリーに行ってきました。

山岳遭難を減らすには 〜METs(メッツ)ってご存じですか?〜

山岳遭難を減らすには、自分の体力を客観的に評価することが重要です。 心肺運動負荷試験(CPX)という検査を受けることで運動量を定量化することができます。 METs(メッツ)と言う概念を理解することで、なぜCPXでそのようなことができるかわかります。

意外と低い?山岳遭難死亡率

「山岳遭難で亡くなる確率」と「交通事故で亡くなる確率」はほぼ一緒という話があります。

広河原沢左俣〜中央稜〜阿弥陀岳

今シーズンのアイスクライミング第2弾として広河原沢左俣へ行ってきました。 初めての広河原沢左俣でしたが、簡単なレベルの滝が続いて、登りごたえがある大滝2つとバランスの取れたいいルートでした。

なぜ山岳遭難してしまうのか?

実は「山岳遭難の大半はベテランが起こしている」というデータがあります。 まず始めに山岳遭難の現状について復習しておこうと思います。 図1は2018年までの山岳遭難の統計ですが、遭難件数は年々増加しています。 これは登山者人口の増加による影響もあり…

三叉峰ルンゼに臨むも滝繋がっておらず

今シーズンはアイスクライミングを頑張ろうということで、八ヶ岳にある三叉峰ルンゼに行ってきました。 先々週、同じく八ヶ岳の裏同心ルンゼにアイスクライミングに行きましたが、その時は雪がなくて愕然としました。 しかし、今回はしっかりと雪山の様相に…

ブログはじめました。

ブログをはじめてみました。 現役循環器内科医ですが、7年ぐらい前に、ふとしたきっかけで登山を始めたところ、どハマリしました。 他にさしたる趣味もないので、主に登山や心臓病に関することをつらつら書いてみたいと思います。 あわよくば医師という視点…