心房細動治療を経て、再び夢の頂へ〜三浦雄一郎氏の挑戦
心房細動は中高年に最も多くみられる不整脈です。
心房細動になると運動耐容能の低下を招き、時に心不全や脳梗塞を引き起こすことがあります。
70歳、75歳、80歳で3度エベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんですが、70歳でのエベレスト登頂後に心房細動によって登山ができなくなった時期がありました。
その後、土浦協同病院でカテーテルアブレーションという不整脈カテーテル治療を受けて、75歳、80歳でのエベレスト登頂を果たしています。
「何歳になっても夢をあきらめない。そのためのサポートとして適切な治療を受けていただく」
そういう想いでアブレーション機器を開発・販売しているジョンソン・エンド・ジョンソンと土浦協同病院によって作られた動画です。
何歳になっても挑戦を続けたいなぁと思わせるワクワクする内容なので、是非ご覧下さい。
心房細動は加齢と共に誰でも発症しうる不整脈です。
適度な運動は心房細動予防になりますが、一方で激しい運動は心房細動の原因となり、特にアスリートには心房細動が多いとされています。
心房細動になると運動耐容能がかなり落ちるので、今まで通りのパフォーマンスを発揮できなくなります。
当院でも年間100例以上の心房細動カテーテルアブレーションをしています。
私の外来や登山者検診でもスキーや登山が趣味の方に心房細動が発見され、カテーテルアブレーションをしたことで劇的に改善している方が何名かいらっしゃいます。
もちろん万能の治療ではありません。制限や限界はあります。
しかし、この治療で元気になる方は確実にいらっしゃいます。
「最近疲れやすい」「以前より登れなくなった」というのは単に歳をとっただけではなく、何かしらの心疾患を発症している可能性があります。
一度、病院で適切な検査・治療を受けてみて下さい。
何歳になっても夢をあきらめないために。